引き続き、Linux関係かどうか怪しい感じのものを。やっぱりLinux環境で薄い本作ろうと思っている方に届け。
LibreOfficeに関しては、前身(と言っていいのか謎だが)のOpenOfficeからのノウハウがネット上にそこそこあるので、一応は活用できるかと思いきや、あんまり同人誌向けの情報が無くて困った。その上自分自身もよくわからないまま突き進んだので、参考になるかは謎。あとは思い出しつつメモなので、そこのところはざっくり見てほしいかなと。
・使い勝手とか
WPSと比べたら独自路線で、なれるまでやや使いづらいが、PDF出力でPDF/X-1が選べ、これが印刷会社さん的にありがたい仕様らしいので、印刷所を利用するなら出力だけはLibreOfficeにする、という方法もありかと。
ただしWPSで作成して.docで保存しても、LibureOfficeで開いたときには一行あたりの文字数とかずれてることがあるので、見直しが必要だが。
ついでに言うならLinuxで作成してodtで保存しても、Windows版LibreOfficeで開いたときにはやっぱり文字数とかずれる。結構ずれます。
・フォント関係
今回も前のエントリと同じく、「楽描堂」さんの「a5-001-1 : 上タイトル無本文(A5/2段/9pt/1196文字)」を使用しています。前回となんか見た目が違うのは後で改めて。使用した文章は、梶井基次郎の「檸檬」(底本:青空文庫)ですが、前回は「旧仮名」だったものを、今回は確認のために「現代仮名遣い」のものを使用しています。
別のエントリでも書いたが、残念ながら源ノ明朝は使えない。
なぜか文字がおかしいことになる。これは普通に打つこんだ文章でも同様におかしくなるので、LibreOfficeの縦書き設定でなにかおかしいことになってるのではと。
一方で源ノ明朝をベースにしている、
源瑛こぶり明朝。
どうやら濁点のついたひらがながだめな模様。ほかは大丈夫。
源瑛こぶり明朝TTFならこの現象は回避できるので、使うならこっちを。このフォント大好きなのでおすすめっすよー。
あとは文章向きのフォントではないが、比較対象及びおまけで源ノ明朝をベースにした「
源界明朝」を。
一部分だけ効果的に使うならありじゃないっすかね、このフォント。
その他だとデフォルトでインストールされてるであろうTakao明朝。
こちらも大丈夫。
IPA明朝に関しては、どのバージョンでも大丈夫でした。
(IPAex明朝のスクショを取り忘れたことに今気づきましたが、だいたい同じ感じなので省略。フォントの見た目に関しては、個人的にはIPAex明朝の方がなんとなく好みです)
・詰まった行間をなんとかするには
楽描堂さんのテンプレートは「.docx」形式で保存されているが、どうもこれがLibreOfficeとの相性がよろしくない模様、というより、LibureOfficeでの書式設定とうまく噛み合わない模様。とにかく行間と文字が詰まる。
これの解消方法及び最初から自分で書式設定するには、「書式」から「ページ」を呼び出す。
ここの「行数と文字数」を選び、「行数と文字を指定する(グリット線)」にチェックを入れる。また自分で書式設定した場合は、下にある「グリット線を表示する」のチェックを外さないと、原稿用紙みたいなグリット線が出て焦るよ。
楽描堂さんのテンプレートを使用した場合、一行の文字数が26、行数は23に設定されている。が、やたらと行間が詰まるので、次のように修正する
1・1文字の最大サイズを9pぐらいにする(テンプレートでは9p指定)
2・ルビの最大サイズを5程度にする(ルビを振らない場合。振る場合に関してはごめんなさいよくわかりません)
3・ページ単位の行数をしたいしたい数字(テンプレート通りなら23)にする。
4・一行あたりの文字数は二段にする関係で、上の行+下の行=指定したい文字数の2倍にする(テンプレート通りなら26+26=52)
5・一度「適用」を押してから「OK」を押して、変化具合を確かめ、行間などを調整する。
注意点としては、文字数や行数を帰るたびになぜか1文字の最大サイズが変わること。ここが変わると最大文字数の上限も変わるので、その度に修正が必要となる。なんでさ。
文字数2倍に関しては、理屈としてはわかるし、むしろこっちのほうが自然なんだが、なぜこんなことにした。
・段組のと縦横混在の罠
テンプレートを使った場合、なぜか「段組」の指定が一段になっていることが。しかし表示は二段。なんでさ。
自分で一から書式設定設定を行ったときは、ここで2段に設定してから最後に文字数などの設定を組まないと、うまく指定できない。多分。
あとは奥付などで横書きのページを入れたいときは、やっぱり素直にテンプレートを利用するほうが楽かと。
一応右側にある、三角定規みたいなアイコンから「スタイルと書式設定」が呼びだせ、ここの右から二番目のアイコンをクリックすると、文章のスタイルの切り替えが出来る。
この中に「横置き」というスタイルがあり、これを右クリックして書式の変更を行う。
その上で「挿入」から「任意区切り」を呼び出す
「種類」は「改ページ」をチェックし、「スタイル」を「横置き」にする
すると次のページから縦書きにできるはずなんだが、一段に設定していてもなぜか二段になることが。
横書きの書式設定では一段に指定しているのに、なぜこんな事になったのかはわからなかったし、一応一段の縦の混在は出来たし、その状態で本を一冊作ったので、出来るはずなんだが。
ちょっとココらへんよくわからなかったので一応出来ると思いますよ、ということで。
…なんかこう、すんません。役に立つかはわかりませんが、一応LibreOffice使って印刷所に頼んで本を作ることは出来ました。出来ましたので頑張りましょう。自分もがんばります。
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