前のエントリに対し、「USBメモリをUEFIブートできるようにフォーマットにすればいけるはず」というコメントを頂いたので、久々にTransBook T100TAにUSBメモリ経由で他のOSをインストールできるのかを確認することにした。
さて本命の「USBメモリに入れたLinuxが立ち上がって、インストールが可能かどうか」について。
本当ならインストールまでしてみるのが筋なんだが、Win8.1に戻せるか不安だったので今回はインストールはしない。あくまでもライブ状態を確認するまでを目標に。
一番楽そうだったのがWindowsで「Rufus」を立ち上げてisoをUSBメモリに焼く、だったので、こちらを実行。Linuxでできる方法が前に見た「bootia32.efiを入れる」なので、それに関しては後日もう一度挑戦してみようかと
今回の手順は、
1・Rufusを起動。
2・予めDLしたisoイメージ(今回はkonalinux-4.0-xfce_x86_64)を、パーティション構成を「GPT」に設定して焼く。
3・BIOSを立ち上げ、WindowsBootManagerをDisabledに変更したりSecureBootをDisabledにしたりUSB Controller Selectを「EHCI」にしておく。
4・USBメモリを挿した状態でF9 連打してトラブルシューティングを立ち上げ、そこから「デバイスの使用」からUSBメモリを選ぶ。
結果は、ダメ。USBメモリから起動せず。
なので
bootia32.efiを使う方法に切り替え。
1・bootia32.efiを入手。
2・USBメモリに入れたkonalinux-4.0-xfce_x86_64を開き、「EFI/boot」にbootia32.efiを追加。
3・BIOSを立ち上げ、WindowsBootManagerをDisabledに変更したりSecureBootをDisabledにしたりUSB Controller Selectを「EHCI」にしておく。
4・USBメモリを挿した状態でF9 連打してトラブルシューティングを立ち上げ、そこから「デバイスの使用」からUSBメモリを選ぶ。
結果、待ちかねたgrub画面が。
ここから「KonaLinux Live」を選択すると、無事起動…あまり無事じゃないが起動した。
具体的には右1/5ほど画面がずれてる。
そもそも勝手に中をいじって起動することを想定してないディストロだから、画面がずれてるのは自己責任。インストールする予定も今の所ないので、起動した、ということを覚えておこう。
ちなみに最新版のKonaLinux5.0ではなく4.0で試したのは、こちらのうっかりミス。
では他のディストリだとどうだろうと、いくつか試す。
1・できたと報告があったLinux-Mint
参考にしたのは
「コアダンプの数だけ強くなれるよ」の
「32bit-UEFI環境でLinux-MintをUSB-bootする」
手順はKonaLinuxMate4.0の時とほぼ同じ。ブログと同じくするため、「linuxmint-18.1-mate-32bit」を使用。
そのためパーティションは「GPT」は選択できず、「MBR」を選択した。
この状態で起動を試すが、だめ。
メモリ直下に「EFI」フォルダを作り、その中に「boot」フォルダを作って中にbootia32.efiを入れて起動はできた
Mintちゃんは普通の画面でした。確か最初から日本語にはなってなかったはず。
2・KonaLinux5.0 xfce(64bit版)
最初入れようと思ってたディストリ。普通にインストールを考えている場合、必ず
こちらを読んでおくこと。
結果。
素の状態だとダメで、bootia32.efiを入れると起動できた。
画面ですが、左端3%分ぐらいずれてた。
インストール時の注意が出ます。Konaさんはオンラインであることが前提のディストリなので、オフラインだとあまり旨味はないかと。これも自分で勝手やってるので自己責任ですな。
3・KonaLinux5.0 Mate(32bit版)
せっかくなので。
なお、ここらへんから素の状態で試すのが面倒になって、すぐにbootia32.efiを入れてます。
半分ぐらいずれてますな。これに関しては「モニターの設定」から「解像度」を一度別のものに変えてから元に戻し、「適用」を押すと直ったので、他のKonaLinuxでも有効だと思う。思いたい。そして戻した画面を撮影し忘れた。
4・KonaLinux5.0(64bit)
せっかくなので無印も。LXDE採用なので個人的には大好き。
こちらは画面がずれてない。Mateやxfce特有の現象だったのか?
5 ・Klue4.0(64bit版)
KonaLinuxのUbuntuベースの最新版。こちらもLXDE採用なので好き。
最初からbootia32.efiが入ってたので、素の状態で起動確認。
すごい、起動できた。流石だ最新版。画面もずれてない
6 ・Klue4.0 Mate(64bit版)
せっかくなのでこちらも確認。こちらも最初からbootia32.efiが入ってた。
画面ズレもなし。MateはLinuxMintのイメージが強い。
あとは大体のDebian/Ubuntu系は行ける気がしたのと、飽きたので終了。
こうしてみると全部壁紙違うな。KonaLinux5.0 xfceとKlue4.0の壁紙が好きです。
今回のポイントは以下の部分かと。
・bootia32.efiを入れた
・Rufusに関しては、パーティションを「GPT」にしようが「MBR」にしようが、それほど関係なかったような気もする。
・USB Controller Selectを「EHCI」にしなくても大丈夫だった。重要なのはセキュアブートを切ってるかどうか。
・USBメモリを挿してすぐ立ち上がらないので、F9連打してトラブルシューティングを立ち上げ、そこから「デバイスの使用」からUSBメモリを選ばないとLinuxがライブ状態で立ち上がらない。(TransBook T100TAの場合)
・TransBook T100TAは音割れするので、KonaLinuxのとても良い音設計についていけない。
もし何らかの事情でTransBook T100TAにLinuxだけインストールするなら、Klue4.0を自分は選ぶことにする。もともと使ってるディストリなのと、他だとインストール後に自力でbootia32.efiをHDDに入れないと起動しないので。本家のUbutuも最新版ならいけるかも知れない。Debianは基本最新ではなく一つ二つ古めの技術を採用するとかだったはずだからどうなんだろ。
Klue入れるならMateも可愛かったが慣れてるLXDE採用の無印かなあ。メモリ的にはどっちも行けるはずだ。