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2018-10-09(Tue)

WPSwriterでA5版二段組・縦書きの同人誌(活字系)作りたいときのメモ

もはやLinuxと関係ない内容になってますが、自分用のメモ代わりに。あとどこかにいると思いたい「wordない環境だけど活字の薄い本作りたい人」とか「Linux環境で薄い本作りたい」人に届け。

なお、このエントリ、うっかりミスで、書き直し三回目です。正直飽きてます。

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前回のエントリでサラッと流したWPSwriterで縦書きのA5 2段組の作成。実は自分が作業したときは、「あーなんかおかしいことなってる!検索してなおしたけどよくわからん!」と言いつつ、なんとかしたあとにすっかりその内容を忘れてしまい、かけなかったというオチ。

なので、改めて確認しつつ、メモとして残しておきます。

・WPSwriterについて

Debianだとデフォルトでインストールされていないし、ソフトウェアセンターにも多分無いはず。日本語版の公式サイトには影も形もなく、英語版の公式サイトでも微妙な分かりづらさ。こちらから最新版のDLができますが、環境によってはインストール出来ても立ち上がらないことが。その場合は左にある「a21」から古いバージョンをDLしてインストール。


・使用するフォントについて

基本的にはどのフォントでも大丈夫。ただし一部のフォントでは行間が開く。

今回お借りしたテンプレートは、「楽描堂」さんの「a5-001-1 : 上タイトル無本文(A5/2段/9pt/1196文字)」でした。こちら、実際に自分が出した本でも使わせていただき、とても便利でした。
またテンプレートを使用せずに自分で縦書き設定した場合も、同様の現象が発生しているので、WPSとフォントの相性の問題かと推測される、ということを記載しておきます。
また使用した文章は、梶井基次郎の「檸檬」(底本:青空文庫)です。

まずはデフォルトでインストールされているTakao明朝とTakaoP明朝。


どちらも問題なし。

つぎ、IPA明朝。

こちらも問題なし。

ところがIPA明朝ex明朝。

なぜか行間がおかしいことに。


また源ノ明朝も同じように行間がおかしいことになる。

 

そして源ノ明朝をベースにしている源瑛こぶり明朝と源瑛こぶり明朝TTFも行間が広がる。このフォント大好きなんだけどなあ。


とりあえず時間が無いときは、IPA明朝明朝かTakao明朝を使うと焦ることはないかと。
ちなみにWindowsのWPSでMS明朝の確認をしたが、こちらも大丈夫でした。でもLinuxだから使えないけどな!


・行間を直すには

この行間が広がる問題は、直せます。
ちなみに自分はクラシックモードで使っているため、違うインターフェイスを使ってる場合は、適宜それっぽいものを探してください。ごめんなさいそこまでやる気力がありません。



「書式」から「段落」を開き、


「1ページの行数を指定時に、文字をグリット線に合わせる」のチェックを外し


「行間」を「倍」に、「間隔」を「0.85~0.9」ぐらいの間で設定してOKを押して確認する。


画像では「行間」が「1行」のままになってるが、これだと再読込で再び行間が広がることがあるので、確認しながら。
一応これで源ノ明朝などの行間が広がるフォントでも、読みやすい行間に収めることができます。


・縦中横問題

WPSwiterで縦書きにすると、半角英数字が横になります。
wordには「縦中横」という機能があって、それを使えば半角英数字が縦になるとのこと。LibureOfficeにもこの機能はあります。
が、これだけword互換性を売りにしてるWPSwitreには、この機能ありません。
対策としては、該当部分を空欄にした上で、そこにテキストボックスで入れたい文字を挿入する方法があるが、正直なところ、その部分だけ浮く。
微妙な調整に自信があるならその方法でもいいが、自分はこれでWPS使うのを諦めたし、半角英数字を使わないときにのみ使うことにした。

・自分で書式を作るには

正直なところテンプレートをお借りするのが手っ取り早いが、自分で書式を組みたい場合は、
「ファイル」から「ページ設定」を開く。

余白は上下20mm・左右15mmぐらいから好みで調整、とじしろ位置は「左」に設定して、とじしろ5mmぐらいにすると、なんとかなるかと。

用紙サイズはA5にすると印刷所の指定サイズより小さくなることがあるので、これは印刷所が指定するサイズを入力。ただし、コピー本の場合はA5サイズ設定そのままでも大丈夫だし、縁ギリギリまで画像を貼り付けて飾らないなら、印刷所に出す場合でも多分A5設定出いけるかもしれない。

レイアウトのところにある「ヘッダーとフッター」の「奇数と偶数ページを区別して指定」にチェックを入れると、ページを振れる。
ただしページを入れるのは、「表示」の「ヘッダーとフッター」から。ここでヘッダーまたはフッターをクリックすると「ページ番号の設定」が出るので、ここで数字を入力する。
振り終えたらもう一度「表示」の「ヘッダーとフッター」をクリックすると、ヘッダー・フッターの設定を終えることが出来る。

ドキュメントクリックから一行当たりの文字数と行数が設定できる。ここはお好みで。
ここでの下部にフォント設定があるので、こちらもお好みで。
ルビ設定に関してはごめんなさい。使わなかったので無視しました。

段組みは(今回2段組という前提で書いてるので)二段指定で、段と間隔で上の段・下の段の間を詰めたり広げたり出来る。

で、縦書き・横書きを混在させたい場合(主に奥付関係で)。
…実はどうやったのか覚えてません。今必死になって確認してるものの、WPSでどうしたのかわからないので、奥付で横書きを使いたいなら、「挿入」から「テキストボックス」を差し込んで、その中で頑張るのが手っ取り早いかと。
あとは横書きが混在しているテンプレートを利用するとか。

ちなみに楽描堂さんにあるテンプレートに、装飾が凝ったものがあるが、これはWordで作られているので、WPS独自の形式の「.wps」で保存すると、一部レイアウトが崩れる可能性が。そもそもテキストボックスの装飾関係も、wordで開いたときと全く同じではないはずなので、この辺は互換性互換性とつぶやきながら諦めるか、自力で装飾を頑張るしかないかと。


・PDF出力について

WPSでPDF出力すると、バージョンが1.7となる。一応最新版らしいが、印刷所によっては受け付けてくれないこともあるらしいので、念の為確認をしておくと安心かも。
家のプリンタで印刷する場合は大丈夫だが、どういうわけか一部フォント(推測だが、間隔が広がるフォント)を使った場合、セブンイレブンのプリントで構成が崩れます。



前回のエントリでも出したものですが、たしかどちらもIPA明朝ex明朝を使ったものだったはず。特に上は壊滅的で、ギリギリで作成して当日朝にこれが出たら、その場で砂になった可能性も。

セブンイレブンのコピーで小冊子印刷が出来るので、印刷所がなくて小部数作りたい人の強い味方なんだが、これがあるので、WPSwriterを使う場合は、時間時用に余裕を持って事前に試しておくととても幸せかもしれない。



・・・これに関しては検証用のPDFを作成したので、後日印刷して確認してブログにアップします。
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